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エロール・フリンとタマネギと

この時期、スペインでは普通のタマネギよりも2割近く高い、色白の甘タマネギ(cebolla dulce)が沢山出回っている。
スライスしてオリーブ油と醤油をたらしてオカカを乗せると、立派な酒肴の一品になる。


このタマネギの外皮をむいてガブリと丸齧りしたら、辛味もえぐみもなくサクサクした食感で甘みがあって結構美味しかった。


なぜ、このような粗野な食べ方をしたのか。それは子供のときに理由があって…


中学生のときに見たエロール・フリン主演の映画:《壮烈、第七騎兵隊:They died with their boots on》の残影だろうと思う。


エロール・フリン演じるカスター将軍は新生アメリカの英雄であっても、アメリカ先住民から見れば悪夢のような存在だったようだ。


カスター将軍を美化したこの映画で僕の記憶に残ったのは:


一つは:カスターの妻を演じるオリビア・デ・ハビランド(東京生まれとのことで親近感があった)が、カスターの好きなタマネギの丸齧りをまねて涙を流し、カスターが大笑いするシーンだった。
僕も真似をしてタマネギを齧ってみたが、何しろ辛くて涙と鼻水が止まらなかった。
それを見つけた兄に、《お前は本当にバカだな》とからかわれたことを覚えている。


だが甘タマネギは違って丸齧りしても涙とは無縁だった。(これが古希を過ぎた人間のすることかと自分でも疑問に思ったのだが)


もう一つは:名誉欲に取りつかれたカスター将軍は、常にサーベルを振りかざし陣頭に立って先住民に戦いを挑んだが、《作戦本部は隊の先頭にあり》と豪語した結果、リトル・ビッグ・ホーンで先住民の巧妙な包囲作戦に会って全滅してしまう。


僕は福島の原発事故のときの菅直人氏の言動は、カスター将軍のミニチュア・パロディー版だと直感したのだった。


緊急事態のときに指揮官はどのような態度をとるべきかを、歴史が教えてくれているのに。


エロール・フリンで思い出すのは、アメリカの傀儡のキューバのバチスタ政権が、カストロとゲバラにあっけなく転覆されたときに、キューバに別荘を持っていたエロール・フリンは、事変を察知して私財を全てアメリカに移し変えていた。


その時にハバナのアメリカ外交官は《万事、異常なし》と本国政府に報告していたという。
キューバに利権を持っていたアメリカ政府が、事前にカストロたちの動きを察知していたら、何らかの手を打っていたのは間違いないので、アメリカ政府も腹を立てたに違いない。


きっと、こういう笑い話を上手くアレンジすれば、一編のソープオペラが書けるのだろう。

 

 

 

 

 

Lauburu | スペインで | 12:49 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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