【天皇と皇后がガンジーの霊廟に行かれて日本語と《英語》で記帳されたとマスメディアは云う。
明仁は日本語と分かるがAkihitoを英語と称するのは如何なものか。スペイン語でもフランス語でもイタリア語でもAkihitoだから。
【BBCを見ていると英国の首相が北京を訪れて尖閣やチベット問題への共感を婉曲に表現したという。
笑えるのはコメンテーターが中国が設定した識別圏の場所を4度もSouth China Seaと繰り返したことだった。無責任な話だ。
本質などはどうでもよい、米日中がぎくしゃくしているときに漁夫の利を狙っているのだろう。
【僕が15歳、1954年だったと思う。英国の産んだ名車Morris Minorを見たときに、このような車を持てたらいいなあ、と思った。
その車が2000年になってもロンドンで走っているのを見てびっくりした。英国での車のリストア業界のシステムはどうなっているのだろうか、と思う。
僕は1965年に、今はないプリンス自動車のPrince Skyline 2000GTに飛びついた。いとおしくて32年間持っていた。
NISMOでリストアしようにも日本ではリストアは滅多にないので、部品は特注になるという。
リストアに300万円かけても車を日本で引き継ぎする者はいない。あきらめてCーグラフィックの仲介で愛好者に譲ったのだった。
70歳になった時に免許証を返納(いやな言葉だ)した。
視力の衰えもあったが、本田宗一郎、Colin Chapman Enzo Ferrariに夢を感じる時代は終わったのだ。郷愁は捨てようと思ったからだった。
【数年前に古い付き合いの運動の生理学の大家から:
《自転車は素晴らしい運動効果があるけれども、年齢とともに歩く走るが難儀になりますよ》と云われたことがあった。
最近それを実感しているので、軽いジョギングを始めようとシューズを買って昨日の早朝走ってみた。
ガーデンプレースー上大崎ー目黒自然園ー白金台というコース。ジョガーから見れば笑うべき距離とスピード。
颯爽と追い抜く女性ジョガーの軽い靴音。僕の靴音はペタペタペタ。
いでたちは自転車用の、股にクッションの入ったタイツと背中の下が膨らんだウインドブレーカー。明日はジョギング用の衣服を買いに行こう。
翌朝、大腿部の内側の筋肉痛。衣服を買いに行くどころではない。
でも40年前に自転車を始めたときを思い出した。めげてはいけない。
だが30代で始めた自転車と70代のジョギングは訳が違うのを忘れるなよ。
【日本の最新版のミシュランが話題になっているようだ。
僕もスペイン版を異国の便利な情報源として使っているが、本屋にミシュランの外国版はあってもスペイン版はないことが多い。
訊いてみたら:《スペイン人はミシュランにスペインの食を教えて貰おうとは思わないからだ》
僕も同感だ。
【スペインの地中海に面した街、カルタヘナの近郊を車で通ったとき海に大きな生簀が4つ浮かんでいた。マグロの養殖場だという。これで個体数が激減しているマグロの種の保存は出来るのかなと思った。
しかし調べてみると、成魚から魚卵を採取して育てる完全養殖は難しいので、小型のマグロや痩せたマグロを肥育する蓄養場だった。これでは資源の保存にはならない。
近畿大学の完全養殖技術は画期的なものだ。40年以上の歳月を必要としたそうだが。
【ジョギングで通る白金台の旧朝香宮邸の東京都庭園美術館が2年近くかけて改修中だ。
昭和3年に建てられたものだから手がかかるのだろう。アールデコ様式でルネ・ラリックの照明器具もある。
西武鉄道が所有していたとき此処にマンションを建てることが分かって世論が沸騰。東京都が購入することになった。堤義明という人物の文化はそっちのけの金まみれ人生に驚いたのだった。
僕はいまの中国の金まみれを批判できない。日本だってそうではなかったか。