《ベアが今春の労使の焦点になっている。企業が利益を上げても労働分配率を上げずに内部留保を積むだけ。利己的な経営者の保身が日本経済の下降スパイラルを生んでしまった。恥ずべき事だ。
社会に出た50年前に、経団連会館で企業経営者たちの話を聞いて会館を出たとき何か強くなったような気がした。颯爽たるジョン・ウェインの映画を見て映画館を出たときの昂揚感と同じだった。
彼らの志を感じたからだった。
最近の経団連はどうだろう。御手洗、米倉の惚け老人が会長では若手には夢は与えられない。
MSやアップルや楽天のような新しい発想の起業家の育成が急務だ。
《日本の禁煙運動家に文句をつけられた《風立ちぬ》がアメリカでアニー脚本賞を受賞した。アカデミー賞候補にもなっているという。
30年前、禁煙運動が高まった米国のホテルのロビーの片隅でタバコを吸っていたら、中年女性がやって来て恐ろしい形相で《You cut smoking》と怒鳴りつけられた。
禁煙大国の米国で《風立ちぬ》が評価されているのは興味深い。現実とフィクションの違いを仕分けできるからだろう。
日本の禁煙運動家はその仕分けが出来ないほど子供っぽいのだろうか。単なる《私自身のための宣伝》に過ぎないのだろうか。いずれにしても冴えない話だ。
《インターネットを見ていたらスペインの5〜10歳の子供の20パーセント以上がメタボだそうだ。子供の食事への親の無関心がありそうだ。
スペインの駄菓子屋は原色ギラギラの飴だらけだ。日本の母親は絶対に子供には与えないだろうと思うようなしろものだ。
僕は最高級のイベリコ豚でトンカツを作ったら本当に美味しかった。だが油を大量に使うのでそうは頻繁には食べられない。
インターネットで偶然フィリップス社のAir Fryerという製品を見つけた。油を使わずに高温の空気を循環してフライにするという。だが油を使わないからと云ってトンカツを毎日食べるわけでもなし、そこで長女に訊いたら子供たちが好きなフライドポテトが油を使わずに出来るなら毎日食べさせられるし興味があるという。では彼女の家にAir Fryerを置いておけばよい。僕は時々イベリコの豚カツを味わい孫たちもフライドポテトを毎日楽しめる。
インターネットでAir Fryer使用者のコメントを見たら面白かった。
ダイエットの必要がない人:フライとは似ても似つかないものしかできない。
ダイエットをしている人:安心してフライを食べられてうれしい。
商品の評価は使用者の状況によって大違いなのだった。
《いま考え込んでいる。
30年来主張してきたエネルギーの最適配置、つまりヒートポンプを除く暖房や厨房や給湯に電力を使うのは間違いだということが僕の原発反対の裏付けになっている。
だが75歳のいま、もしガスストーブやガスコンロを消し忘れたら、と。簡単に宗旨替えはできないし。