「将来に希望」日本最低=7カ国の若者比較―内閣府調査
嘆くことはない、世界一幸せな環境の裏返しだから。国家とは国民の生命、安全、財産を護るという本分を忘れて、観念論で清く正しく美しくと教え込まれた世代が《本当にそうなのか》と感じ始めているのだろう。まやかしの幸せが続くわけがない。
「数年前にヒースロー空港で《Moneyball: The Art of Winning An Unfair Game》を買って読んだとき現役時代にこのような本があったらと残念に思ったのだった。
MLB(大リーグ)でもはや安定した強豪の地位を築いたアスレチックスGMのBilly Beaneの経営手法のドキュメンタリー。不公平ゲームを強いる金満球団のやりたい放題への挑戦の記録だ。
ヤンキーズの年俸総額は24000万ドルでアスレチックスは7100万ドルと3分の1にも満たない。
ビーンはSabermetricsと称する統計学を駆使する手法で、評価は低いが潜在力のある選手を発掘してゆく。そして年俸が高くなると放出して新たな有望選手を獲得する。
一貫した思想の下で有機的に繋がってゆく無名軍団は見事だ。今年はヤンキーズを見下しているようだ。
この本を読んだとき新卒重視の日本企業では、学校の学部やゼミの指導能力の詳細データを分析し、学生のゼミでの成績を評価する地道な作業が必要だと痛感した。
蜘蛛の巣商法のように就職希望者を上からの目線で選別する時代ではないだろう。企業の人事担当者で人を見る目がありそうな人物に出会うのは奇跡に近いし。