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恵比寿にて〜2015/9/30

スペインのカタルニアの住民投票でスペインからの独立が支持された。バスクもカタルニアもカスティージャ中央政府に力ずくで併呑された怨念がある:《なぜ進んだ我々が遅れた君たちに膝を屈しなければならないのか》
ここにスペインの苦悩があるのだが、世論調査では失業問題に続いて汚職が問題視されているのはあまりにも展望が描けない事実だ。
これに比べれば日本の国会で《お葬式ゴッコ》をする議員の軽挙妄動は笑い飛ばす程度の人畜無害だ。平和国家日本の象徴だろう。
 
 
Lauburu | 東京で | 17:04 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

恵比寿にて〜2015/9/16

早暁にメールを見たらロンドンの末娘からW杯で日本が南アに勝ったという。録画で見たが見事な勝利だった。
今まではあまりの日本の弱さに励ましのジャパンコールが起こったくらいなのに。《専守防衛》などという空論が一切通用しない厳しいラグビーで強豪に勝ったことは本当に素晴らしい。

 
 
不振が続いたW杯日本のヘッドコーチのエディー・ジョーンズ氏へのメディアの風当たりは強かった。それに煽られて世論も。
いま氏は云いたいのだろう:《見たかこの結果を》と。
またインジュリータイムに入ってゲームが途切れたらノーサイドのときに、PKを狙って引き分けに持ち込まずに、あくまでもオープン攻撃を仕掛けたマイケ ル・リーチのキャプテンシーは素晴らしかった。世界ラグビーの柔軟さは外国人でも3年間その国でプレーすれば国の代表に加われる。日本代表にはトンプソン を始めNZ出身の選手も多く彼らは日本に新天地を求めたのだ。
ラグビーでは《侍ジャパン》とは云わない。そのような矮小な枠組みでは収まらないから。
ラグビー日本代表には外国人が多くて感情移入出来ないと云う人もいる。日本の風土の中に外国人の発想を受け入れるゆとりが必要な時期に来ていると思うのだが。

 
Lauburu | 東京で | 22:17 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

恵比寿にて〜2015/9/15

TVEにAna Blancoというニュースキャスターがいる。25年前にスペイン語の勉強のためにTVEをNHK・BSのワールドニュースを何時も見ていた。その時のTVEのキャスターがAna Blanco氏だった。何と知的で美しい人なのかと思った。
氏はバスク地方のPortugaleteの出身だそうで現在54歳、身体はもちろん知的な美しさは驚くほど変わっていない。フィットネスや食事のバランスはもちろん大切だが、知的訓練が伴わなければ何が残るのか。深く思いを巡らす。
 
 
スペインから帰って旧友と新宿の美濃吉で酒を酌み交わす。彼は米国とドイツでの仕事が長く西洋料理の素晴らしさを知っているのは僕と同じだ。だが齢75年を過ぎると《急にソウルフードに回帰するのだな》と二人で納得する。料理の10品には油を使った物はない。吸い物の蓋を開けるとほのかに食慾をそそる出汁の香り。これって和食の神髄だと二人で納得する。彼は云う:《外国では和食ブームというが和食は高価だ。その微妙な味が分かるのは金持と知的エリートでブームなどに浮かれていてはダメなんだ》
 
Lauburu | 東京で | 21:06 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

バスクの街から〜2015/9/7

リトアニアで杉原千畝氏への感謝の式典が行われたという。
駐リトアニア外交官だった杉原氏はナチス・ドイツ迫害により欧州各地から逃れてきた難民たちに、1940年7月から8月にかけて外務省からの訓令に反して日本を通過する大量のビザを発給しユダヤ系が大半のおよそ6000人にのぼる避難民を救った。
25年前のことだったろうか。日本の不動産事情を学びにきた青年ブルース・サロモン君に僕が講義することになった。テキサス大学オースティン校の出身の好青年だった。2時間の講義のタガが外れて米国文学の話になった。僕は蘊蓄を傾けてホイットマン、ハメット、チャンドラー、フォークナーと米国文学に感じることを述べ立てた。彼は恥ずかしそうに云う:《日本の不動産の勉強にきて私が不案内のアメリカ文学を教えて貰うなんて。ところで私はリトアニア系のユダヤ人なのです》。《君の名前を聞いたときにそうだと思っていました。ところで君は杉原千畝という人の名前は聞いたことがありますか》。《いいえ》。
僕は杉原氏の業績を説明してから、東京はベルリンの顔をうかがって杉原氏を左遷したこと。外務省はつい最近、杉原夫人に謝罪して和解したことを彼に説明した。
彼は何か茫然としている風情だった。
 
Lauburu | スペインで | 19:28 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

バスクの街から〜2015/9/5

連日、ヨーロッパを目指す中東やアフリカの難民のニュースが流されるがTVEの今日のニュースはひときわ悲惨だった。溺死した子どもの遺体がトルコの波打ち際に打ち上げられている。救助隊員が丁重に抱え上げて遺体安置所に運んで行く。
人類の歴史は長い闘争の歴史で戦争と悲惨な死の繰り返しだった。誰でも平和を願望するが、免れ得ない与条件として戦争と死に冷静に対峙して平和の持つ意味を具体的につかみ取る必要がある。戦争や死に目をつむることが平和主義では決してないのだ、ということを今回のイルン滞在で学んだのだった。それだけに平和主義を標榜するのは厳しい。人類の尊厳や自由を守るためには時に命を投げ出す覚悟も必要なのだ。そのようなことは僕には出来ない。一週間後には日本に戻るので国会前でデモでもして矮小な良識をひけらかそうか。
 
 
トルコの汀に打ち上げられた子どもの遺体は世界に衝撃を与えたし僕も同様だった。僕はTVEで何度もパレスチナのガザへの空爆や砲撃で子どもを喪った親が遺体を抱きしめて泣き叫ぶ姿を見てきた。そして世界は無関心だった。子どもの命は同じなのにこの差は何故なのか。パレスチナ紛争に下手に介入すれば火傷を負うからだろう。自分を安全地帯に置いて人道だの平和だのという人間は本当に信頼できるのだろうか。
 
Lauburu | スペインで | 19:16 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

バスクの街から〜2015/9/3

連日、ヨーロッパを目指す中東やアフリカの難民のニュースが流されるがTVEの今日のニュースはひときわ悲惨だった。溺死した子どもの遺体がトルコの波打ち際に打ち上げられている。救助隊員が丁重に抱え上げて遺体安置所に運んで行く。
人類の歴史は長い闘争の歴史で戦争と悲惨な死の繰り返しだった。誰でも平和を願望するが、免れ得ない与条件として戦争と死に冷静に対峙して平和の持つ意味を具体的につかみ取る必要がある。戦争や死に目をつむることが平和主義では決してないのだ、ということを今回のイルン滞在で学んだのだった。それだけに平和主義を標榜するのは厳しい。人類の尊厳や自由を守るためには時に命を投げ出す覚悟も必要なのだ。そのようなことは僕には出来ない。一週間後には日本に戻るので国会前でデモでもして矮小な良識をひけらかそうか。
 
Lauburu | スペインで | 18:19 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

バスクの街から〜2015/9/1

ヨーロッパでは9月の新学期が始まる。次女の末娘が兄と姉が学ぶ全寮制のパブリックスクールに転校した。塾のない英国で家庭教師をつけてまで入学を目指すエリート校を捨てて。思えば次女の長男が13歳のときに《親から独立したい》という意思のもとでの選択だったようだ。親が子離れ出来ない日本を考えると《独立自尊》は死語になっている。笑えるのはスペインでは子離れ出来ない親は掃いて捨てるほどいる。
 
ニュージーランドで新しい国旗が検討されているという。僕が腰が抜けるほど驚いたのは、40年前にオーストラリアの政治的混乱時にエリザベス女王の代理人のオーストラリア在住の連邦総督が首相を罷免したことだった。
《オーストラリアは独立国ではなかったのか?》
そういえばニュージーランドとオーストラリアの国旗は左上にユニオンジャックが掲げられている。ニュージーランドは国旗の変更を国民投票にかけるそうだ。国民は自分の《自己同定:アイデンティティー》をどこにもとめるのだろう。
 
Lauburu | スペインで | 00:29 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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