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恵比寿にて〜2016/1/30

鶴岡八幡宮との土地賃貸借が期限切れになるので神奈川県近代美術館が3月末に閉館する。藤沢に住む友人が《建物は保存されるそうだが生きている建物を見に 行く気はないかい》という。60年安保のときだった。僕はカマキンで偶然松本竣介の《立てる像》と出会う。これは反戦画家の松本が昭和17年に描いたもの で僕は立ちすくんだ。像は何か理不尽なものに挑戦しているように、孤立した寂しさが見えたからだった。1990年の時勢のためだったのだろうか。
 
池上彰氏のオイルシェールの解説をTVで聴く。思い出す。入社早々に栃木県で地質調査を担当した結果をレポートした。その中で僕は頁岩(シェール)の連続 性がなく…と報告したら上司は役員会で頁岩をページ岩と読んで大笑いになったそうだ。もちろん僕は大目玉だった。最高学府を出た人間が頁岩を読めないなんて思いもしなかった。
 
Lauburu | 東京で | 19:51 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

恵比寿にて〜2016/1/29

日本へのワインの輸入でチリがフランスを抜いたという。日本では僕はチリワインの愛好者だ。チリワインの発祥はスペイン貴族のMelchor Concha y Toro侯爵の一族が移住して始まる。東にアンデスがそびえ西に太平洋が広がって病虫害の侵入の懼れのない理想の土地だったようだ。僕はスペインワインに 馴染んでいるのでスペインの商売下手(mal-vendedor)には歯がゆい思いがある。だが永続する商品に伝説が不可欠だ:《このシャトーの南向きの 土地のこの土壌このワインだとか》。しかしブドウの育成には日照時間、温度、湿度が地質に優先するのが公知の事実になってきてフランスワインの立場が怪し くなってきた。そこに中国資本がシャトーに割り込んできて大慌てだ。ふと思う。SMAP騒動は創り上げられた茶番ではなかったか。だがSMAPと Romanée-contiには最敬礼をして時流に迎合しようかな。
Lauburu | 東京で | 00:28 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

恵比寿にて〜2016/1/26

唇の動きが不具合なので外食は遠慮しているのだが友人が《オレの家の近所の居酒屋に行こう。あの懐かしい炒り豚があるのだ》と誘う。いまは殆ど知る 人はいないが《炒り豚》とは豚コマと櫛切りしたタマネギを炒めてソースとケチャップと醤油で味付けした単純なものだ。子供の頃をおもいだす:父は敗戦後の 惨めで娯楽のない時代に日曜日に殷賑を極めた浅草六区の映画街に僕を連れて行ってくれた。エノケンの《ラクダの馬さん》や《ちゃっきり金太》に笑い転げ、 花菱アチャコと横山エンタツの掛け合いやマルクス兄弟の《我が輩はカモである》を大いに楽しんだものだった。当時は活弁が残っていた時代で子供の僕の記憶 では流れるような名調子しか残っていない。ただニュース映画で米国人の初老の人が現れると弁士は《そこで現れ出でたるミスターゆるふん氏が》という。何の ことかとさっぱり分からない。長じて英語が分かるようになると当時の米国大統領Rooseveltを日本語読みにするとLoosebeltとなって弁士は これを《ゆるふん》と表したらしい。
映画の帰りに《炒り豚》を貪るように食べていた僕を不憫そうに眺めていた父の目を僕は未だに忘れていない。
Lauburu | 東京で | 12:59 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

恵比寿にて〜2016/1/25

WCでのラグビーの活躍を観て思う。日本には昔から《心技体》という言葉がある。スポーツ好きの僕はこれを《体技心》と逆読みしている。スポーツの世界では:  
 体:基本的な基礎体力をつけること                            
 技:培った体力を基に技術を習得すること                          
 心:体力と技術を活かすために戦術や戦略を考えること                 
この《体技心》を勝負に活かす推進力は闘志を燃やす精神力は必要だ。だが今の日本のスポーツ界では《心》を曲解して《精神力》とか《根性》に短絡させてしまっている。企業社会でも大同小異だが。

 
Lauburu | 東京で | 18:56 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

恵比寿にて〜2016/1/23

《日本のプロ球界でマッチョ指向が強くなっているという》。日本の野球選手の力不足は明かで世界に対抗するには筋トレが不可欠だが《マッチョ:mocho》という言葉は適切ではない。去年、スペインで統計年度の中間なのに家庭内暴力(violencia domestica)で配偶者に殺された女性が80名を越えたと問題視するTVでの報道があった。男らしさ(macho)とか男性優位(machismo)という言葉はスペインのインテリ層では禁句だ。 
 
《東京電力福島第1原発事故に伴う汚染水問題で、建屋周辺の土壌を凍らせる「凍土遮水壁」の凍結に向けた工事が今月末にも完成することが23日分かった。 しかし、原子力規制委員会は「安全な運用が確認できない」として、稼働に待ったをかけている。国が汚染水問題の抜本策と位置付け、国費320億円を投じた 凍土壁は、規制委の認可が得られず“無用の長物”と化す恐れが出ている》           40年前にBGC(英国ガス公社)が世界に先駆けて凍結土壌を使ったLNG地下タンクを稼働させたというのですっ飛んで調べに行った。円形の素掘りの孔の周囲に冷却パイプを打ち込んで土壌を凍結させて壁を作れば高価な合金の壁を作る必要がないという発想だった。現地に行くと絶対に火気厳禁。そのはずだ、雨上がりの水たまりにカニ泡がポツポツと出ている。天然ガスが漏れているのだった。その時のBGCの技術者の言葉を今でも覚えている。《We are too naïve about the behaviors of frozen earth:凍結土壌の挙動は計り知れないのです》。
 
 
Lauburu | 東京で | 17:23 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

恵比寿にて〜2016/1/23

《東京ドームが50億円リニューアル 巨人戦がさらに楽しくなる》という。      
本当だろうか。30年近く前、東京ドームの工事が追い込みに掛かったときに設計者に連れられてドームを見学した。人工芝のグランドに降りて歩き回りメンブレンの天上を眺めたとき僕はこれはスポーツ施設としては落第だと思った。プレイヤーの気分を晴れやかに昂揚させる要素が全くなかったからだった。今回のドームのリニューアルの中身を観れば全てが顧客サービス投資でプレイヤーの技量向上に資するものは何一つない。米国でも一時人工芝のドーム球場が全盛だったが、今は30球団の内でトロントとタンパベイの2球団だけが人工芝で、2年後にはトロントが天然芝になる。

 
Lauburu | 東京で | 13:03 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

恵比寿にて〜2016/1/22

《「止まれ」の道路標識に「STOP」と併記することや、世界で一般的な八角形などに変えることを、警察庁が検討し始めた》
30年前にレンタカーでスペインを走ったとき停車標識は《ALTO》が主流だったが今は100パーセント《STOP》になった。否応なしに英語化の世界になって行く。
このほかにも交通規則の彼我の違いは大きいので要注意だ。踏切が多いフロリダで僕は遮断機が上がっているのに日本流に停車した。後ろでクラクションが聞こ えたら大柄なおじさんが降りてきて:《crossinng gateが上がっているのになんで急に止まるだ!危ないだろ》。オリンピックに向けてこのような食い違いが色々と出てくるのだろう。
Lauburu | 東京で | 19:38 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

恵比寿にて〜2016/1/19

顔面神経麻痺が快方に向かっているので旧友に飲みに誘われた。
彼の第一声は《40年前の碓氷峠越えは怖かったな》ということだった。彼の小布施の知人のところに美味しい蕎麦を食べに行こうということで
金曜日の仕事が終わった後で僕の車で出発した。
横川を過ぎる頃に雨が降り出して視界は不良。碓氷峠のつづら登りの坂道は日光のいろは坂の比ではない。まして対向車のライトで目がくらむ。
軽井沢に着いたとき二人で思わず万歳と云った。大型バスの運転経歴のない運転手は碓氷峠でどんな恐怖感を感じたのだろうか。
たしかに運転手に過失はあるのだろう。だがその配偶者に不躾な質問をするメディアは人間失格ではなかろうか。

 
Lauburu | 東京で | 22:39 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

恵比寿にて〜2016/1/16

数日前、西アフリカのブルキナファソで高級ホテルを狙ったテロが起こった。
僕が管理責任者だった大使公邸の実務担当者が約18年前に結婚したときにブルキナファソ大使と令夫人が出席してくださった。
大使は祖国のエリートの印である両頬に三本の細長い彫り疵が光っていた。それにしても英語での祝辞の洒脱さは見事だった。
国を代表する選良は違うものだと敬服したものだ。

その後に中央アフリカのブルンジでツチ族とフツ族の民族紛争が起こって一族が皆殺しにあったブルンジ大使が一夜にして大使公邸から消えてしまった。
後日一等参事官の女性が来社して大使は米国に亡命したと知らされた。僕は日本という国が全く信用もなければ頼りにもされていないことに呆然として
しまった。

僕は大使公邸の責任者になったとき1964年に発効した《外交関係と外交特権についてのウイーン協定》を読んだ。とんでもない仕事を押しつけられたと思ったが国際関係のまたとない経験を積んだことに感謝している。
 
Lauburu | 東京で | 17:23 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

恵比寿にて〜2016/1/14

*一人暮らしが常態だったので娘たちがヨーロッパに去って行って何か気の抜けた感じがする。僕は能弁ではないが話し相手がいないというのは変だなと気がつく。
一人暮らしの高齢者が増えると《喋くりロボット》が必要になるのではないだろうか。
《オハヨウゴザイマス 御主人様》
《ありがとう 君も元気かね。これからウオーキングに行ってくるからね》
《イッテラッシャイマセ》
《君の食事は》
《ボクハ充電サレテイレバ ダイジョウブデス》
《羨ましい。僕は食事を作らなければ》
《野菜ヤ カルシュ−ム ハ重要デスヨ》
このような世の中が来るのかもしれない。
 
*《観光地が多い寺院の地図記号は「卍」だが、ナチス・ドイツのマークを連想させるという意見が多数寄せられたため、三重の塔のデザインとした》という。
40年前の米国での燃料電池のフィージビリティースタディーの会合でのことだった。僕は横浜市鶴見区での提案をプロジェクターで地図を使って発表しようとしたが、その近くには有名な曹洞宗の寺院があって地図の上では卍のマークが印されていた。
会議のメンバーのGoldstein氏やGoldshumidt氏を考えると然るべき準備は必要なのでプロジェクター用の資料を作っていった。予想通りだった。僕はプロジェクターで卍とハーケンクロイツの方向や角度が全く違うのを説明し、日本語の卍は1250年の歴史を持つ文化なのだ、ヒトラーの思いつきとは違うのだと言い放った。
観光客相手に卍を隠してもよいだろう。だが脚註で卍は日本文化の一部なのだと云って欲しい。
 
Lauburu | 東京で | 18:12 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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